第2話「契約の星は流れた…後編」

折りたたみま〜す。



「知ってる?この空に星が流れるのは、あいつらの命が消えたとき」
雨上がりの街。李に背に負われながら、空を駆ける星を見上げる千晶。「今、世界のどこかで、契約者が死んだんだ」
千晶には、李の表情は見えない。



千晶が語るこの世界の現状。
10年前、東京から本物の空が消え、契約者やドールが現れたとき、各国政府は彼らの力を利用しつつも“混乱を避ける”という名目で情報を徹底的に秘匿した。
「ゲート」から齎された新技術、ME<エムイー>を使用し、契約者と関わった一般人の記憶は削除される。
千晶が高校生の頃、契約者に両親が殺された。本来ならば千晶の記憶は消されるはずだったが、両親の殺害される場面を見ていないと証言したため、彼女の記憶は手付かずのまま残された。
任意の記憶を削除したり注入したりできる技術か。どんなドラえもんやねん。そんな技術があるわりに街の様子は現代とほとんど変わりがない。ま、危険だからなあ。



ジャンの壁抜けの能力は「物質交換型テレポーテーション」。
これは便利そうなジャンの力。A地点とB地点の物質を置換するってことか。小石並べる手間を惜しまなければかなり使えるね。



アパートへ帰ってきた李と千晶。しかし千晶の部屋はジャンたちによって荒らされていた。
もしかしたらすべて悪い夢だったのかもしれないという千晶の希望は打ち砕かれた。ルイは契約者で、もうこの世にはいない、と。
その場を離れようとした李に縋り付く千晶。
昔のゲーム(ゴルゴ13)だとこの後「おとなは そのままよ。こどもは Bボタンを おしてね」な展開だな!!ようし、体力全回復だ!!
と思いきや肩透かし。
あれ〜、せっかく深夜枠なのにおかしいな〜?(何を期待してたんですかむむりくさん)
でも201号室のドアが映って千晶の声で「電気は点けないで…」ときたら色っぽいシーン来ると思うよね!?ね!?
このシーンで転がる千晶の靴。後になって意味が解ります。



李の部屋に寝転がって天井を見上げる二人。
「見慣れた部屋のはずなのに、左右反転してるだけでなんか変。偽者みたい」と笑う千晶。
ルイを失い、これから先の当てもない彼女に「一緒に逃げよう」「きっと、今日ここに来たのが運命だった、ここで貴女に逢うことが。占いにそう出てました」と微笑む李。
しかし千晶に見られていないと途端に無表情になる。
千晶の身体がエロい。
いくら助けてくれたって言っても李を信用しすぎだぞ〜。男は狼なのよ〜。
占い云々言い出す李はどこのスパイクさん?
すでに命に関わる危険な事態だと解ってるのに手を差し伸べてくれる男。こりゃ落ちるな。



公安もやって来ていよいよ安全でなくなったアパートから場所をファミレスに移して、これからの算段を話し合う二人。
偽造パスポートを用意するのに金が要る。千晶はついに「情報」の存在を打ち明ける。
急に魂が抜け落ちたような顔になり、様子がおかしくなった千晶は席を外す。
するといつの間にか背後の席に着いていた「組織」の連絡員、黄<ホァン>が語りかけてきた。契約者を見下した態度を取る彼は、早く「情報」を手に入れて千晶を消せ、と告げて立ち去る。
黙々と食事を続ける李が窓外を見ると、ジャンの仲間アランとポールがやって来るのが見えた。
厨房から逃げ出す二人。追っ手を撒くことに成功。
李が詐欺師に見えて仕方がない。
あの料理の山の総カロリーを考えると寒気がする。どこのリナ=インバースだよ。彼なら「ファミレスのメニュー完全制覇したら100万円」企画も余裕でクリアできるね。
もしかして黒<ヘイ>の対価は「食べること」なのだろうか。
しかし食事のシーンは出来が悪い。ちっとも食べてるように見えないよ。
まず「なぜ二人の居場所が解ったのか」疑問に思った。アパートに張ってたならすぐに襲ったはずだし。伏線だったのね〜。



李の膝枕で、思い出を語る千晶。「自分の人生なのに、まるで他人<ひと>の見てる夢みたいで」「こんな記憶でも、今まで捨てられなかったんだ。なくなったらあたしはあたしじゃなくなる。そんな気がして、怖いんだ」と後の伏線をちらり。
千晶の靴のヒールをひねると、コインロッカーの鍵が出てきた。その鍵で開けたロッカーには一冊の本。
本を取り出すとジャンたちが現れた。
黒<ヘイ>の表情とセリフがなあ。どうもすべてを解ってるくさい。
なぜ契約者を、というより自分の存在を嫌悪するような態度を取るのか。過去話で語られるのだろうか。



ジャンたちに尾けられながら警察署の前を通り過ぎる二人。
「忘れるんだ」の言葉に崩れ落ちた千晶を残し、立ち去った李。
霧原に「篠田千晶を保護した」報告と「篠田千晶の死体を発見した」報告が同時に寄せられる。
そして警察署前で目をうつろにして倒れていた「千晶」が目覚め、警官の銃を奪って駆け出す。
追われる李は黒いコートを羽織り、人気のない駐車場へ。本の中身を検めると何も記されてはいなかった。
そこへジャンらが追いつき、ルイを殺したのはお前かと問う。「千晶」が聞いているのを知りながら。
あの黒コート尻ポケットに入ってたときはすごくコンパクトなのね。パーマンマントみたいだ。



今まで信じていた李=黒<ヘイ>がルイの仇だと知り動揺する「千晶」。ジャンが「鼠は罠に掛かった」と言葉を発する。
銃を向ける男たちから「千晶」を庇おうと「千晶」に背を向ける黒<ヘイ>。しかし一番に彼を撃ったのは「千晶」だった。
ここでジャンがネタばらし。今まで一緒にいた「千晶」は本物の篠田千晶から抽出した記憶を挿れられたドールで、すべては黒<ヘイ>を誘き出すための罠だったと。
アラン(非契約者)が倒れた黒<ヘイ>の背中を撃つんだけど、訓練されたエージェントなら普通頭を撃つよなあ。動いている時にはまず的が大きい腹部を狙って、動けなくなったところでとどめに頭、が基本だと思うんだけど。
頭撃っちゃったら話終わっちゃうから?それともこの至近距離で動けないターゲット相手に当てる自信がないほどへたっぴなのだろうか。



簡単だったなと話すアランに語りかける声。「残念♪黒<ヘイ>のジャケットは彼自身が着る事によってのみ、防弾効果を持つんだ。ビックリした?」
振り返ると、そこには一匹の黒猫―黒<ヘイ>のチームメンバー、猫<マオ>―がいた。
アランが我に返ると黒<ヘイ>がいない。そのまま黒<ヘイ>の放ったワイヤーに絡め取られ、発動した黒<ヘイ>の能力「ブラック」によって絶命するアラン。
アランに当たってもお構いなしで能力を使うポール。契約者は人間らしい感情が希薄になる、というのはこういうことか。
黒<ヘイ>の「ブラック」はどんな能力なのかいまいち解らない。どうも接触(直接でもワイヤーなど物質越しでも可?)して使う力みたいだけど。



ポールがあっさり倒され一人残ったジャンは黒<ヘイ>の心臓と壁との置換を試みるも、黒<ヘイ>を庇った「千晶」により失敗。
黒<ヘイ>がワイヤーを投げるも、どこかの水と入れ替わって逃亡した。
現れた黄<ホァン>。「情報」はすでに別ルートで手に入れた、とのこと。「どうしてその“人形”を殺しておかなかった」と責める黄<ホァン>に「人形じゃない、生きていたんだ」と答える黒<ヘイ>。
発動までタイムラグがあるのが敗因だったなあ。「千晶」が割って入った事で失敗したってことは「黒<ヘイ>の心臓」そのものにターゲッティングしたんじゃなくて座標設定タイプなのか?だったら動き回ってればいいんじゃね?
本物の千晶を殺したのは「組織」なのか?
「契約者は人間じゃない、人の皮を被った殺人機械だ」と言っていたのはやはり黒<ヘイ>自身に向けての言葉のようだ。



川の中にテレポートしたジャンだが、水を媒介として対象を探知する銀<イン>に居場所を突き止められていた。
すぐに逃げればいいものを、対価を払わなければならなかったせいで黒<ヘイ>に追いつかれ、死体となって川に浮かんでいるところを警察に発見された。
所変わって李のアパート。大量のキャベツを千切りにする彼の部屋のドアを霧原たちが叩く。「千晶」について訊かれるが、何も知らぬ風を装う李。立ち去りかけ、何か気になる様子で振り返る霧原。
やっぱ「ブラック」の対価は食事?
霧原、女の勘だね。
猫<マオ>は完璧ギャグキャラか。「カウボーイビバップ」のアインとエドを足して二で割ったような。