種デス27話「届かぬ想い」感想

mumuliku2005-04-24

宇宙に漂う一機のシャトル
ザフトの哨戒部隊が船内を確認すると浮かんでいたのは縛られたザフト兵。
そしてアフロのカツラとサングラス(笑)
カツラシャトル発見の報告はすぐさま議長に届きました。
「そうか。それで、そのシャトルを奪った者たちのその後の足取りは?」
「現在、グラスゴー隊が専任で捜索を行っておりますが、いまだ…」
「ふぅむ。しかし、よりにもよってラクス・クラインを騙ってシャトルを奪うとは。大胆なことをするものだ」
いやいや、ラクスが「ラクス・クラインのため」に用意されたシャトルを使って何が悪いのですか。


「救出したシャトルパイロット達も、基地の者らも本当にそっくりだったと。お声まで」
そりゃあ、本物ですからねー。


「ともかく、早く見つけ出してくれたまえ。連合の仕業かどうかはまだわからんが、どこの誰だろうがこんなことをする理由は一つだろう。彼女の姿を使ってのプラント国内の混乱だ。そんな風に利用されては、あの優しいラクスがどれほど悲しむことか。連中が行動を起こす前、変な騒ぎになる前に取り押さえたい。頼むぞ」
よくもまあいけシャアしゃあしゃあとそんなことが言えるものです。ラクス様の姿を使ってるのはあなたでしょう。
「やさしいラクス」?本物が殺されそうになってるのに止めもしない、今も膨れ面をしている「自称ファン」のあの小娘が?


どうよこの顔。


通信を終えた後、彼はチェスボードを眺めながら一人ごちる。
「だが、奴らが離れたというのは幸いか。ラクス・クライン。そして…キラ・ヤマト
議長がキラのこと知ってる―――!!!!来るか?メンデル話来るか!!!
いやー、この一言は美味しいです。
そしてラクスの身の安全と引き換えに議長の傀儡となるという噂は事実なのか?多分ウソだけど。



一方、ラクス様と虎はシャトルから小惑星デブリに紛れて隠された懐かしの歌姫の艦、エターナルに到着。
ブリッジに入ると数人のザフト兵(多分クライン派)が敬礼。その中にはあのダコスタ君が!!ああ、苦労人生が再び(笑)
ところで、議長も一応クライン派ではあったんですよね。よくエターナルのことを知られなかったものです。
戦艦に乗ったとはいえ、プラントは議長の勢力圏。おまけに現状でMSに乗れるのは虎のみ。
どうかみんな無事に帰れますようにと祈らずにはいられません。


夕日に照らされるJ.P.ジョーンズ。
最適化が完了し、ステラの記憶を消去されたアウルとオクレ兄さんはバスケットに興じています。
ネオは自室でジブリールからステラの「損失」についてのお説教。この人、少ない出番の殆どが喧嘩口調ですね。
ネオのデスクにはステラが飽かず眺めていた熱帯魚の水槽が。
この水槽を見るたびに思うのですが、エサはどこから入れるんでしょう。
「私は過ぎたことをいつまでもねちねちと言う男ではないがね…」
うそつきv
ジブリールの見つめるモニターには新型の巨大MS、デストロイのデータが展開中。ふむふむ。地球軍のMSですからね。
彼の話を要約すると「失敗も大概にせえ。はようミネルバ倒さんかいワレ」つまり、コニールのレジスタンスみたいな反連合勢力に「正義の味方のザフト軍」と英雄のように祭り上げられたミネルバを堕としてザフトの勢いを削ごうというもの。
奴らが勝ち続けるから民衆がなびくのだ、というジブリールにネオは「そうですかねぇ」と生返事。
連合が民衆の反発をくらうのはそうされるだけの非道を行ってるからだと思うんですが。ま、人間は都合の悪いことは人のせいにしたがるもんですからね。
しかし、彼がここまでコーディネイターを憎む原因はなんでしょう。なんか裏切られたことでもあるの?



場所は変わってミネルバ
医務室で眠るステラ。艦長室ではルナマリアアスランの尾行結果を報告。遅いよ。
フェイスであるからこそ、彼の指示に従っているが、このように尾行を命じるのは彼にいまだ嫌疑がかかっているのか、と問うルナマリア
タリアは「恐らく目的はアークエンジェルのことだけ」と答え、ルナマリアは一安心。
でもミーアが偽者であることは言い出せませんでした。
いや言ってよそれが一番重要なんだよ。
で、セリフを書き取ってて思ったのですが、タリアは「恐らく〜」と言いました。
あれ?尾行はタリアの命令じゃないの?自分で命令したならそんな言い方しませんよね?
もしかして、タリアは間に入っただけで、
実は議長命令…?


そのころ、その議長は執務室でデストロイのデータを見ておりました。
またですか。どいつもこいつも情報だだ漏れ。


再びミネルバ
シンがステラの顔を見に医務室を訪れると、彼女は苦しみの中にいました。
コーディネイターの医師でもなにがどうなっているのか、どのような処置をすればいいのかわかりません。
先天的に身体の能力が伸び易く、病気にも強く生まれるコーディネイターはわざわざ強化する必要がないため、ナチュラルの方が薬物の研究は進んでいるのです。
フラグが立ちました。


海を進む地球軍とオーブ艦隊。
スパイからの情報でミネルバ出航を知ったネオは挟み撃ちによるミネルバ撃沈を狙います。
オーブの王子様ユウナは相も変わらず調子のいいことで。ネオの褒め方も白々しいったら。
次回では余裕たっぷりのユウナの表情が恐怖に歪みます。一人タケミカヅチで特攻を計るトダカはアマギ(今日トダカの隣にいた鼻の人)ら部下を逃がしますが、負傷者を押しのけて我先にと逃げ出すとか。
オーブ士官たちのユウナに対する我慢もそろそろ限界のようです。


そのころ、ミネルバは情報どおりタルキウスを出港。
海浜公園には怪しい物売りが。

彼はアークエンジェルの協力者なのか、それとも連合のスパイなのか…。やけに目立っているので某所では「ウズミか!?」と騒ぎになりかけました。
ただの情報屋ならばどの陣営にも情報を売ることもあるでしょうから、多分そうなのでしょうが。



さ、ここからが本編です。
海底のアークエンジェル
フリーダムが水中進んでる!!前回も単独で大気圏突破できそうな口ぶりでしたけど、マジで新機能の一つや二つ付いてそうです。


コックピットにはキラとともにミリアリア
キラがMSに同乗させたのはマリューラクス、カガリに続き4人目。
その全員を安全に運んでるからたいしたものです。
どっかの紫芋には真似できませんね。
久しぶりのアークエンジェルを見て笑顔を見せるミリィ。そんな彼女にキラも微笑みます。
ママン、天使がいるよ…?(いつもの発作です)


アークエンジェルは水中でハッチを開き(えええ!!!!)フリーダム着艦。水圧とか排水の問題とかは考えちゃいけません。ええもう。


格納庫にはお久しぶりのマードックさん。
「こんなとこに来てちゃあ、嫁の貰い手がなくなっちまうぞ」とからかう彼に、
「なによぉ、失礼ね。いいのよ。あたしのやることにあーだこーだ文句言う男なんて、こっちから振ってやるんだから」
と、どっかの金髪の緑服を連想させるセリフにマードックさんもたじたじ。なんかあったんですか(笑)


ブリッジではラクスの抜けたオペレーターの穴をカガリが埋めてました。腕にかなり不安はありますが、人手がないので仕方ありません。
そんな中、オーブ軍がクレタに展開という情報が入りました。このままだと再びミネルバと衝突するのは明らかです。
そこへキラとミリィが到着。
チャンドラの「元気?エルスマンとは?」との質問に
「振っちゃったvとあっけらかんとした様子。
え、付き合ってたの?それともディアッカが告白して玉砕?
小説ではユニウスセブン落としの時ディアッカが「地球にはミリィが…!!」みたいなことを考えてましたが、ただの片思いだと思ってました。
ぐあー、その辺知りたい!小説に期待…は出来なそうですね。ただでさえいっぱいいっぱいのようですし。
あと、アークエンジェルに情報をもたらしているのは「ターミナル」という機関、または誰かのコードネームらしいですが、一体どういうものなんでしょうか。サーペントテールみたいなもの?


その時、カガリの席に通信が。
とっさに対処できないカガリに対し、ミリィはさっと手を伸ばし、さっさと解析。
ミネルバマルマラ海を発進し、南下していると告げます。
先のオーブ&連合軍と直撃するコースです。
その事実にカガリは歯噛みするばかり。



さて、そのミネルバでは紫芋が食事中。
トレイにはバゲットにポタージュスープ、サラダ、メインは新鮮なブロッコリーとアスパラガスのシェフのきまぐれ風。

メインディッシュまで野菜づくし。新手のいじめでしょうか?



そしてムラサメがミネルバを捕捉。
MSに走るアウルとオクレ兄さんですが、格納庫でふとアウルが足を止めます。
カオスとアビス、二機が並ぶハンガー。
なにも異常はないはずなのに、何かが足りない気がする。
「なーんか大事なこと、忘れてる気がするんだよなー」
時間をかけて消したつもりでも深層意識にあるステラの存在は消しきれていない様子。
だから駄目じゃん。



対するミネルバも艦隊を捉えました。
なんかわざわざムラサメ飛ばした意味があまりないような…って、言っちゃ駄目ですか。
しかし捕捉したのはオーブ軍だけ。はて、地球軍のほうはどこへ行ったんでしょう。


ユウナはここで八式弾の発射を命令。ミネルバは迎撃に成功しますが、中から散らばった小さい砲弾が装甲に穴を開け、表面にかなりの被害を出しました。
昔の日本軍にも三式弾という砲弾があったようです。砲弾の内部に焼夷弾を多数詰め込み(40センチ砲用で1200個程度)、発射後一定距離に達すると散開し敵機を編隊ごと撃墜できるといったもので、目的は戦艦撃沈ではなかったのですが、多分これがモデルですかね。
しかし、ブリッジ遮蔽がはじめて役に立ったと思えるシーンです。


隠れたままミネルバを目指す地球軍艦隊。
ネオは「弔い合戦…にもならんがな、ステラ…」と呟きますが、あのー、ステラはそのミネルバに乗ってるんですが。
まさに「届かぬ想い」(笑)
インパルス発進。3話(だったかな?)に続く二度目のブラストシルエット。シンが乗るのではラストですかね。


アークエンジェルではカガリが苦悩中。
紫芋には勝手なことを言われて、でも今のオーブに戻ることは出来なくて。想いはぐるぐる廻るばかりで出口はいっこうに見つからず。
その時、キラが口を開きました。行きましょうと。今はここにいないラクスもなにかをやり遂げるにはまず決めて、そしてやり通すのが唯一の道だと言っていました。
そしてミリアリアも再びオペレーター席に座ることを決めました。
心強い仲間を一人増やしていざ、クレタへ発進。
進め、アークエンジェル。負けるなぼくらのフリーダム!!